被爆五十八年忌を迎えた広島市。六日の平和記念式典を前に、聞くに耐えない事件が起きた。「原爆の子の像」に捧げられた祈り鶴への放火や、原爆ドーム内に侵入しての酒盛り。いずれも二十代の青年が犯したもの。平和に対する若者の認識の低さが問われた。
市と言えば、秋葉忠利市長名義で北朝鮮の金正日総書記を式典に招待、相手にけられた。核保有宣言をした同国に被爆の悲惨さを伝えたいとの目的だった。真意をめぐって、物議を醸した。
国は在韓被爆者が起こした裁判で敗訴したのを受け、在外被爆者にも健康管理手当てを支給することとなった。役人の中にはまだ、裁判で負けてない、と暴言を吐く人もいるとか。
嗚呼、今年は未年だけに「悲鳴(メェー)」ばかりが耳に入った。 (古)
03/08/07