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教育総合センターが初登場=2400人の子どもが通学

8月5日(火)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙、エスタード・デ・サンパウロ紙二日】マルタサンパウロ市長は一日、サンパウロ市東部地区で初の教育総合センター(CEU)・ジャンベイロ校をオープンした。
 ルーラ大統領をはじめ、生徒、保護者、地域住民の約五千人が開所式に参加し、マルタ市長にとっては市長再選に向けた最初の大々的キャンペーンとなったようだ。同センターの周辺も人ごみにもまれた。
 CEUは保育所、幼稚園、小中学校に通う子どもたち二千四百人を受け入れる。内部は教育ブロックと文化ブロックに分かれ、教室、プール、運動場、映画鑑賞室、劇場、図書館、スケートボードリンク、コンピューター室を備える。地域住民はすべての設備を各種講座など、自由に使うことができる。各CEUはすべて同じ規格で建設され、受け入れ人数も同じとなっている。
 サンパウロ市は十六カ所のCEUを八月末までに、さらに四カ所を〇四年初めまでにオープンする予定。各センターの建設費は千五百万レアルで、毎月五十万レアルの運営維持費がかかる。CEU建設計画に批判的な人々は、同じ予算でこれまでと同じ学校を二倍の数建設でき、また、教師の昇給や能力向上に予算を向けることもできたと考える。「マルタは(CEU建設の意図を)理解されず、批判の矢面に立った。しかし、彼女はできるだけ慎ましく予算を使っている。彼女はこの国の公教育の在り方を変えつつあるのだ」と大統領は演説した。