8月5日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙】サンパウロ、リオなどの大都市圏に住むブラジル人の五人に一人、五百八十万人が十歳から十七歳の青少年で、彼らは両親の消費性向を左右し、産業界に消費ルールを示唆する。
そのうち十歳から十二歳までの子どもたちは二百万人を数える。ブラジル最大の調査機関の一つ、『イプソス・ブラジル』は彼らを「tweens」(teenとbetweenの合成語)、つまり思春期前の子どもと位置づける。彼らは消費性向の調査対象として世界的に注目を集めている。
イプソスの調査によると、ゲーム機やおもちゃ購入の際、その六七%をtweensが決める。購入するスポーツシューズや靴のブランドは六三%、衣服のブランドは五三%が彼らに選ばれる。携帯電話会社の決定となると彼らの決定率は一八%に下がるが、友達の持つ携帯電話がもっと良い物だったら両親は頭痛の種を抱えることになる。「ママに新しい携帯電話を買ってあげるようパパにねだるの。ママが新しいのを持ってるだけでいいの」と、ちょっぴり後悔しながら十二歳の女の子は話す。「私のはちょっと古臭くて、チジョロン(大きなレンガ)だから…」。現在、女の子たちが好む携帯電話はノキア。カラフルなデザインとメッセージ交換機能が好かれる理由だ。
「はやっている」とみなせる商品を女の子たちは好む。「はやり」の世界との同一化を求める。だからC&Aはジゼーリ・ビュンヘンと契約し、「すすんで」いたい女の子の心をつかめた。男の子たちはテレビゲームを好み、「がきくさい」と思うものを嫌う。彼らは女の子たちよりも群れたがり、グループでの遊びやゲームを好む。娯楽については、女の子は自転車での散歩(七五%)ショッピングセンターでの食事と散歩(六三%)、男の子はグループでのゲーム(八六%)、自転車での散歩(八一%)となっている。
子どもから若者への過程で少年少女は、成熟し、洗練され、独立した人と自分を同一化する傾向があり、同時に同年代のグループに受け入れられるかどうか心配するという。