8月2日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙一日】生誕十三時間後に産科病院から連れ去られ、十七年後に実の両親と再会して有名になったペドリーニョ少年が数週間前から、実の両親の元で暮す決意を固め、ブラジリアの高校に通い始めた。
本名はペドロ・ブラウレ・ピント。だが最近まで、育ての母、ヴィウマ・マルチンス被告がつけたオスヴァウド・ボルジェス・JRという名だった。
少年は自分が他家の子供だと知った後もゴイアニアの自宅から出ず、〃母〃との暮らしを続けたが、しばらくして友人とアパートを借りて別居を始めた。その後ヴィウマ被告は、少年と育ての姉・ロベルタ・ジャミリーさんの誘拐で起訴され、五月から身柄を拘束されている。
実の両親との触れ合いは、週末、学校休暇、クリスマス、誕生日と徐々に増えていった。「実の両親との関係は自然に深まっていき、共同生活も楽しい」と、ペドリーニョ。「息子がまた生まれたかのようだ」と、父親のジャイロさんも喜んでいる。