7月31日(木)
朝令暮改のイビラプエラ講堂の建築許可が、認可された。同講堂は一九五四年、建築家オスカー・ニーマイヤー氏がイビラプエラ公園と共に設計したが、検察局が歴史遺産の景観を損なうとして講堂建築を差し止めた。ここからデモステネス判事とベドッケ判事の法廷闘争が、始まった。マルタ市長は、検察局に上訴の中止を要請した。
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少女わいせつ行為を告発され、聖職から退けられていたサンパウロ州イタニャエン市のスポラドリ神父が二十七日午後九時半ごろ、殺害された。遺体は自宅浴場に裸体で手足を縛られ、口にタオルを押し込まれ絞殺されていた。警察の調べでは、犯行は強盗殺人とみている。被害者は、わいせつ容疑を常に否定していた。
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サンパウロ市西部地下鉄ヴィラ・マダレーナ駅付近で二十八日夜、タクシー運転手のA・S・Mさん(二七)が仕事中に殺害された。ピニェイロス地区周辺を担当するタクシー運転手の殺害事件は、四十日間で二件目となり、運転手らはみな脅えている。Mさんは、乗客のふりをした強盗に襲われ、銃で三発撃たれて死亡した。強盗は、アウト・デ・ピニェイロス区でタクシーを放置し、ほかのタクシーを襲っている。Mさんの仲間は、強盗を「白人の男で身長一七〇センチほど。やせている」と証言している。
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サンパウロ州フランカ市で二十八日、セルタネージョ歌手のジアン&ジオヴァーニの妹Sさん(二五)が、狂言誘拐で親戚一同を脅かす騒ぎが。Sさんは身を隠し、声を変えて身代金十万レアルを要求。マスコミで報道後、Sさんは姿を現した。矛盾した話をして警察に問い詰められたSさんは、狂言誘拐だったと自白。動機は「兄たちが家族と過ごす時間が少なくて、さびしかったから」。末っ子のSさんのいたずらに、歌手の二人や警官も困り果てている。