7月30日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十九日】リオデジャネイロ市西部バングー複合刑務所第三棟(最新防備刑務所)で二十八日午後、麻薬密売人のマルシオ・A・オリヴェイラ受刑者(三三、通称マルシーニョVP)の死体がゴミ箱の中に放置されているのを同所職員が発見した。マルシーニョVPは、リオ市南部ボッタ・フォーゴ区モーロ(貧民街のある丘)・ドナ・マルタの麻薬組織の元首領で、犯罪組織コマンド・ヴェルメーリョ(CV)のメンバーでもあった。
警察によると、マルシーニョVPの月収は三十万レアルに達していた。一九九六年、米国人プロデューサーが歌手マイケル・ジャクソンのビデオクリップを同モーロで撮影するため、同受刑者と交渉した話は有名。
リオ州刑務所管理局によると、同受刑者の死因は窒息死で、刺創や射創はなかった。同受刑者と同じ監房にいたロナウド・P・L・シウヴァ受刑者が容疑者とされている。マルシーニョVPは〇〇年に再度逮捕されて以来、CVの幹部役から外され、モーロでの勢力も衰えていた。刑務所内には、同受刑者の敵も収容されていたという。