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知事ら迎えて県人会祭典一色―移住95周年の金字塔―広島文化センター建設成る

7月29日(火)

 広島県人会館(広島文化センター)竣工式および県人ブラジル移住九十五周年記念式典が二十七日午前十時から、広島県人会館(サンパウロ市アクリマソン区タマンダレー街八〇〇番)内の多目的ホールで挙行された。
 式典には母県から、藤田雄山県知事、八人の県議会議員を含む訪問団五十三人が参列した。藤田知事の来伯は今回で四回目。
 赤阪清隆総領事や羽藤ジョージサンパウロ市議も壇上に姿を見せ、会員や県人子弟たち三百人を越える関係者が会場を訪れた。
 大西博巳県人会会長はあいさつのなかで「九十五年間のブラジルにおける広島県人の歴史のなかでも、今回の新会館建設は輝かしく忘れがたい一ページとなった」と感動した面持ちで話した。
 藤田雄山県知事は「〇一年に続き、今回再び県人会の方々とお会いできたのは大きな喜び。この新会館が会員たちの活躍の場となり、広島とブラジルの発展につながることを願う」と述べた。 
 式典では高齢者、功労者表彰が行われ、代表者に藤田県知事が表彰状を手渡した。県議会や広島日伯協会からも県人会へ記念品が贈られた。
 後に開かれた祝賀会では鏡割りやケーキカットも行われ、来場者や県人会関係者の喜びの声に包まれていた。
 新会館は〇二年九月から建設を行い、今年五月末に完成。総工費一億八〇〇〇万円。ブラジル戸田建設(林恒清社長)が施工を行った。
 敷地面積は一四四〇平米で地上五階、地下一階。十二部屋の宿泊施設や会議室、運動場(一七×三五)などもあり、今後総合文化体育施設として利用される。