7月29日(火)
ブラジルでの体験を将来に生かしたい――。第二十六回岐阜県農業高校生海外実習派遣団(長谷川徹団長)の一行が、十八日にサンパウロ市入りし、二十一日にニッケイ新聞社を訪問した。
同県内の農業高校七校から、厳しい選抜試験を経て派遣団入りした六校の高校三年生の男女十二人が、三十一日までブラジル各地でホームステイや農業体験を予定。将来、従事する予定の農業活動に生かしていくという。
母県の農業高校生受け入れに力を入れている岐阜県人会(山田彦次会長)が、全面的に協力するこの事業は、毎年一回実施され、これまでのOBは約三百人に上るという。
二十日に同県人会主催の歓迎ピクニックで交流を深めた一行は、二十三日から農場でのホームステイを経験したり、クリチーバ市で環境大学を視察したりする予定。長谷川団長は「ブラジルでは大規模農業のあり方を学び、その後オランダでは集約農業を視察する」と話している。
生徒団長を務める県立斐太農林三年の長瀬裕史さんは「ブラジルとオランダの有機農法がテーマ。環境に配慮した農業のあり方を学びたい」と豊富を語った。
一行は三十一日に離伯し、オランダに向かう予定。