7月24日(木)
【イスト・エー誌】TV司会者のシウヴィオ・サントス氏が死期が迫り所有のTV放送会社「SBT」を売却したといううわさで、SBTファンは動揺した。
米国オーランドのセレブレーション・コンドミニアムで休養中のサントス氏は、電話で雑誌「コンチーゴ」のインタービューに応じた。同氏は現在、七十二歳で資産八億八千万レアルを所有するが、皮肉にも寿命が残すところ六年と宣告されたというのだ。
体重は十一キロ減り車いすで移動し、今日も輸血をしたと答えた。病名は奇病の心臓発作で、お迎えがくるまで人生の残りの日々を米国で過ごすと述べた。SBTは、メキシコのテレヴィサとグローボ・ネットのジョゼ・B・オリベイラに売却したという。
一方、SBTは七月十日、恒例のゴシップ番組をやめ、家族の「コンチーゴの報道否定」番組を流した。SBTの営業部長でおいのストリアル氏は十五日前に、サントス氏を米国に訪ねており病気説を否定。グローボのオリベイラ氏はロイター通信の取材に答え、今年最大の笑い話だと答えた。
有名広告代理店DPZのダニエル代表は、視聴率を上げるためのサントス氏の演出だと判断をした。TVや芸能界に働く人たちは全て、マスコミに発表することと現実の生活とが掛け離れ、虚栄と幻想の世界に生きている。それは常識であって、本気にするのが無邪気だと同代表は語る。
サントス氏の茶目気は一九七一年に、雑誌メロジアスが合成写真で禿げ頭を表紙に飾り、サントス氏の髪はかつらだという評判が立った。同雑誌は、そのおかげで五倍も売れたというエピソードがある。
サントス氏は二カ月前、メキシコ企業の代表と会合をした。放送劇番組の購入でSBT株を一部手放したようだ。メキシコ側はSBTの五一%を要求した。SBTのジョゼ・R・マルフ前副社長によれば、サントス氏は売りたいと述懐したり断念したり、精神的に不安定だという。
現在は毎月十五日を米国、十五日を録画のためにブラジルに滞在する。今度携帯電話のノキアとTIM社がショウ・デ・ミリョンのスポンサーになり、ブラジルに四か月常駐になる予定。こんな根も葉もないうわさに振り回されることもないと、関係者はみている。