7月22日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十一日】フォルクスワーゲン社は二十日、国内販売の不振により同社の従業員三千九百三十三人が不要となっていると発表した。現在同社には二万四千八百人の従業員が働いており、ブラジル国内で五種類の自動車を組み立てている。同社は直接解雇を避けるために、金属加工関係のアウトヴィゾン社を設立し、再就職させる方針だ。
アウトヴィゾン社は三千九百三十三人を自動車部品会社、傍系会社に紹介、再就職させる。同社は自動車工業界の不況に対応して立ち上げられる。フォルクスワーゲンは日産三千台の生産能力があり、現在三五%しか稼働していない。
全国車両メーカー協会(Anfavea)は、五月の全伯の車両の総生産台数は十万一千六百台と発表、した。これは昨年の同月と比べて一〇・三%の減産となる。前月比では一・二%縮小した。
他の自動車組み立て会社も、経済不況の影響で解雇を余儀なくされている。ゼネラルモーター(サンジョゼ・ドス・カンポス市)は、六百人の解雇を予定している。同社では六月に希望退職者を募ったところ、七十人の金属加工分野の関係者が退職したにすぎなかった。