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街道で自動車強盗が多発=投石で車輪を破壊=観光地近くで4台被害 サンパウロ州

7月18日(金)

 【アゴーラ紙、フォーリャ・オンライン十七日】十五日夜、サンパウロ州サンジョゼ・ドス・カンポス市内ゴヴェルナドール・カルヴァーリョ・ピント自動車道一〇五キロ地点のサンパウロ市方面車道で、強盗グループが車両四台を次々と襲う事件があった。
 事件は同日午後十時十二分ごろ発生した。被害に遭ったのはヴェクトラ、ウノ、パラチ、パリオの四台。被害者たちの証言によると、強盗たちは草むらに隠れ、車に向かってコンクリートの塊を投げていたという。
 タイヤを破損し、道路のわきに停車せざるを得なかった運転者らは、付近の草むらから飛び出した四人組に襲われた。警察によると、強盗たちは空中に銃を発砲して運転者を脅し、現金(総額八百レアル)や携帯電話、CDなどを盗んだ。
 強盗たちの攻撃から逃れることができたのは、ヴェクトラを運転していた弁護士のモアシール・ゴンサウヴェスさんただ一人。ゴンサウヴェスさんは停車後、車から出てかぎをかけ、近くの草むらに隠れたため助かった。
 サンパウロ州道路警察(軍警)のパトカーが現場を通りかかり、連続強盗事件はやっと終了した。強盗たちは草むらに逃げ込んだ。被害者は、サンジョゼ・ドス・カンポス市第三警察署で被害届を出した。警察は事件現場をパトロールしたが、犯人の逮捕には至らなかった。
 車両のほとんどはタイヤを交換すれば運転可能になったが、一台は車輪を失うほどのひどい状態で、道路開発公社(Dersa)のレッカー車に回収されなければならなかった。
 Dersaによると、この自動車道で今年起きた同種の事件はこれで四件目。ほか三件は六月、それぞれ一〇九キロ、一〇六キロ、一〇八キロ地点で発生した。うち二件は今回の事件の手口とまったく同じだった。
 事件現場は冬期観光地カンポス・ド・ジョルドンの近くで、北部海岸への通り道でもある。伯字紙は、観光客を狙った集団強盗事件(アラストン)と表記している。
 事件現場から十キロ手前の九五キロ地点には警察の検問所があり、同じく十キロ先には料金所がある。同警察のアレシャンドレ・シャヴィエール少尉は、「このような事態が起きた場合、運転者は、タイヤが破損しても安全な場所までそのまま運転を続けること」とアドバイスしている。