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「金掘りは中毒か熱病」=違法ガリンポに360人=パラー州

7月15日(火)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】レアルでもなければ、ドルでもない。パラー州シングー川中流で四カ月前に出現した違法ガリンポ(金採掘所)ではすべてが金で売買される。
 三百六十人ほどのガリンペイロ(金掘り人)を含む約五百人の住民が、近くにある滝の名を取ってジュルクアーと命名されたガリンポ沿いの村を構成する。日夜六十隻以上の船が川底をさらう。川底の金は純度九十六%に達し、販売に適している。金塊はまだ発見されていないが、金は砂、土、砂れきの中に混ざっている。
 給料、食料、娯楽費は金で支払われる。例えば、一回の食事、三・四レアルは金〇・一グラムと換算される。先日、市場で一グラムが三四・二レアルで取引を終えたからだ。支払いを簡単にするために、ガリンペイロは村の八つの売店に勘定書を作り置きしている。そこでは三時間半かけて船で運ばれてきたアルコール飲料も売られている。ビール七本は金一グラムに相当する。約二十人いる売春婦らとの遊びは一回〇・五から一グラムまで。麻薬も密売され、最も人気のあるコカインは一包み〇・五グラムで取引される。
 「金掘りは一種の中毒で、熱病だ。ガリンペイロは宵越しの金を持たない。わずかな連中が金を貯められるが、金持ちになった奴を見ることはまずない。それがここの生活スタイルさ」。十八年間、全国十カ所以上のガリンポで働いてきたガリンペイロ(四六)は語る。二万三千から三万レアルを費やして企業家がそろえた船と機材(二百メートルのホースを付けた吸引機、潜水装備、小型ボート)を使い、三人一組のガリンペイロが昼夜交代で十八時間から二十四時間の間に二十から六十グラム、多い時には百グラムの金を採掘する。金一グラムはアルタミラの町で二十八か二十九レアルで取引される。
 現在まで環境当局の職員は一人もガリンポに来ていない。国立自然環境保護院(Ibama)の地域担当者は予算と船がないため、三人の監督官を現地に派遣し、新しいガリンポを登録し、ガリンペイロらを追い出すすべがないと述べた。