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男性にも更年期障害=ホルモン治療は注意必要

7月15日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙】宿命―。地上最強の男でさえ、時とともに男性ホルモン、テストステロンの減少を免れない。同ホルモンの低下は自然な老化現象の一部で、病気や精力減退と直結しない。問題になるのは普通以上のペースでそれが低下し、生活に悪影響する症状が表れる時だ。その場合、同ホルモンの投与が行われるが、医師の診断が必要だ。
 七十歳の会社経営者はのぼせを感じて、医師の診察を受けた。男性ホルモンの検査の結果、テストステロンの値が低いことがわかり、三カ月間同ホルモンの投与を受け、症状は改善した。医師は肥満の同男性に
減量も勧めた。六十歳の商人は同ホルモン値の低下で性欲が減退していた。男性の間では触れにくい事柄だったので、テストステロンの減少について一度も聞いたことがなかったという。
 血液一デシリットル中のテストステロンの正常値は三百から千ナノグラムで、男性は五十歳を過ぎると同ホルモンの値が大きく低下する。この年齢以降、医師は特別な問診表で同ホルモン低下が引き起こす症状(疲労感、性欲と記憶力の減退、筋力低下、のぼせなど)が表れていないかどうかを調べ、症状が表れている患者には血液検査を行ってホルモン投与の必要性の有無を確認すべきだという。症状がない人も五年ごとに診断を受けた方がよい。
 テストステロンの投与が必要な男性の割合を調べた統計はないが、医師らは非常に少ないと理解している。世界中の専門家らは同ホルモンの投与が頻繁になる危険性を警告する。テストステロンの投与は症状の改善に役立つが、若返り薬ではない。男性の更年期障害についての情報がなく、若返り幻想に男性が魅せられる危険を泌尿器科の医師は指摘する。テストステロンは前立腺ガン、心臓疾患、乳腺の肥大、髪の脱毛などの副作用を起こすことがある。