7月8日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】ペルナンブッコ州トラクニャエン郡のプラード農場周辺に待機していた農地占拠運動(MST)のキャンプは、三日軍警当局の実力行使によって取り払われた。
同地のMSTは六日、総決起大会を開き官憲の命令といえども、生死をかけて対決することを決議した。MSTらは対決に備え、各自かまやくわの手入れに精進している。
ペルナンブッコ州の農牧協会(CPT)とウジナ・テレーザの二キャンプは、裁判所の判決待ちとなっている。CPTの入植予定地は解放が決まり、最終手続きを待っている。ウジナ・テレーザは保留され、裁判官の判決待ちだ。
農地改革院は五日、新政権に入って六カ月間に入植待ちで小屋がけ生活をするMSTが一四七・五%増加したと発表。前政権の六万世帯から、十五万世帯となった。人数にして六十万人、全国二十二州の千三百カ所に待機している。
ルーラ大統領は三月二十八日、二年前に入植した千百五十世帯のMSTイタマラチ入植地のモデル・ケース二万五千ヘクタールを訪問した。収穫量は前地主の大豆王オラシール・モラエス氏時代の三分の一に過ぎず、一家族当たりの所得は三百三十レアル以下。二百八十家族は所得ゼロで、生活扶助に頼っている。
かんがい設備は部品盗難で使用されずに、雨ざらしで腐食している。貯水湖は堤防破損のまま放置。配耕地を売却、または賃貸しして去った入植者も多い。