7月4日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】インフォルメスタード調査会社は六月二十八日、サンパウロ市民の三四・七%が路線バスのサービスを最悪と答え、サンパウロ市交通課の怠慢を訴えていることを明らかにした。
マルタ市長が就任して丸二年目の昨年十二月は、路線バスに対する不満は二三・七%であった。その六カ月後、さらに悪化した。
ほかにサンパウロ市政は、医療や治安、治水対策を含めて四点で深刻な問題を抱えている。医療は前任者を更迭したが、まだ不満とするが一八%。治安は州との共同作戦だが一二%。治水対策は雨季の十二月は一三・六%、乾季で三・六%だ。
評価されたのは教育。回答者の二四・二%が評価、特に低所得層から、制服の配布や文房具、スクール・バスで感謝されている。
さらに市街の清掃も、一七・六%が満足している。市街の清掃では、これまでの市長の中で最も評価されている。市の運送サービスも一一・二%が評価した。
幹線道路の再舗装や舗道の化粧直しも積極的に行ったが、評価はたった五%にとどまった。街路の露店商追放では市が低所得層から憎まれながら苦戦したにもかかわらず、評価は四・五%に過ぎない。
関係者はマルタ市政が努力した割りには余り評価されていないのは、前市長の残務整理に追われたのが原因とみている。特に医療問題はマルフ元市長時代から引きずってきた問題で、一朝一夕には片付かない。長期計画で、解決するしかないとみている。