7月2日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙一日】今年上半期の金融市場で、六月に三・三五%平均株価が低下したにもかかわらず、大きく目立ったのはサンパウロ証券取引市場(Bovespa)だった。
同市場では今年上半期で平均株価が一五・一二%上昇し、〇二年の下落率(一七%)をほぼ回復した。また同株価は九九年以降最も高いレベルを記録した。
一方、昨年に五三%上昇したドルは、今年上半期で一九・七七%、六月だけで四・一八%低下した。
昨年下半期以降投資家らのレアル収入を虫食んできたインフレは六月に歩みを止めた。ジェトゥーリオ・ヴァルガス財団調査の総合市場物価指数(IGP=M)は六月にマイナス一%を記録、今年上半期で五・九%の上昇となった。
通貨政策委員会(Copom)が基本金利を二六%に決定したことで、Bovespaの株価とドルの下落は六月に、銀行定期預金証(CDB)と銀行間預金(DI)と同様、大幅に回復した。DIは六月に平均一・八五%増加、CDBは六月に平均一・九五%、今年上半期で一二・一六%増加した。
ポウパンサ預金を信じた保守的な投資家らはまだ実質的な(インフレ差し引き後の)利益を獲得できていない。今年上半期にポウパンサ預金は五・七二%増加した。
ドルに加え、ブラジル商品先物取引所(BM&F)の金価格も今年上半期に一六・七%下落した。