7月2日(水)
国(日本)は今年度、被爆者を対象にした健康診断を実施するため、ブラジルに医師団を派遣する方向で準備を進めている。
南米には現在、隔年で医師団が派遣されており、今年はじめに来伯したばかり。
在ブラジル原爆被爆者協会(森田隆会長)が治療を伴わない診察なら受け入れたくないと、拒否。健康に関する講演だけにとどまった。
そのため、今年は医師団派遣の該当年ではないが、国が特別に用意した。
森田会長は現在、訪日している。四月に陳情団を結成、坂口力厚生労働相と会談。居住地での、被爆者手帳の取得や治療を求めた。
そのおり、坂口厚生労働相より医師団の派遣について、申し入れがあったという。
国は既に、サンパウロ総領事館を通じてサンパウロ日伯援護協会(和井武一会長)に打診。検査費用などを調べている。
森田会長は会談での即答を避け、ブラジル帰国後に、会員とよく検討するなどと答えた模様だ。