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インジオ 次々に不明=Farcの取り込みか

7月1日(火)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】アマゾナス州の、『犬の頭』と名付けられたコロンビア国境地帯で連邦警察の警官夫婦が一カ月前から、十一歳から十九歳のブラジル人インジオ、トゥカーノ族の若者の行方不明事件を捜査している。インジオらは国境地帯の三つの村、メーロ・フランコ、サンタ・クルース、サン・ミゲルからいなくなった。
 連邦警察はインジオらがブラジルとコロンビアで、コロンビア革命軍(Farc)に引き入れられたと考えつつ捜査を進めている。また、インジオらがFarcを恐れて逃亡した可能性もある。
 フォーリャ紙の調査によると、ブラジル国境から二十五キロ離れたコロンビアの集落、ロス・アンジェレスとアカリクアーラで生まれた同族のインジオの若者らは六十万コロンビアペソ(六百レアル)の月給でFarcに引き入れられているという。
 捜査の難しさは、インジオが若者の行方不明を否定することだ。メーロ・フランコのインジオ・トゥカーノ族の酋長は、若者らが別の場所に勉強しに行ったと話す。しかし、酋長はFarcが同地を通ったことはないとしながらも、Farcへの恐怖を隠さない。(ゲリラや麻薬密売人の)飛行機が何度も同部落上空を通過し、インジオ女性がとても怯えるという。また、コロンビア軍とFarcが衝突した際、二十人以上のインジオが死亡したことも語った。
 同部族はブラジル南東部からアマゾンに移住し、ネグロ川上流に定住した歴史を持つ。異族間で結婚する習慣から、かつてコロンビアとブラジルを自由に行き来していたが、現在はFarcを恐れて越境しない。そのため、酋長(四八)と二人の若者がまだ独身のままだ。