6月25日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙】今まで〃ブラジル・ラム酒〃として輸出されてきたブラジルのカシャッサ(俗名ピンガ)が、来年から正式に「カシャッサ」として販売される可能性が高くなった。
昨年千四百八十万リットルものカシャッサを輸出したにもかかわらず、国際市場では、「カシャッサ」という名称の商品は正式にはない。これは、世界税関機構(WCO)の酒類基準にカシャッサがないからである。
ブラジル政府側は、カシャッサがラム酒と異なる酒であることを主張するため、カシャッサとラム酒の特徴を詳しく表記し、WCOに提出する意向を示した。また、ブラジル市場でのカシャッサの重要性を訴えることも大切だという。
WCOは七年おきに各国の酒類の基準について検討する。もし今回ブラジル側のカシャッサ登録申請が検討されなければ、さらにもう七年間待たなければならない恐れがある。カシャッサ関係者は、「ラム酒としての販売は、ブラジルのイメージを傷つける」と、カシャッサ登録を強く望んでいる。