6月25日(水)
戦後移住五十周年記念祭実行委員会(中沢宏一委員長)は、六月から九月にかけて、四回の記念講演会の開催を予定している。
その第一弾として、十四日にリベルダーデ区のホテル・バロン・ルー(バロン・デ・イグアッペ街八〇番)で開かれた新宿日本語学校の江副隆秀氏による「日本語と日本文化の普及」と銘打った講演会は、関係者の予想を上回った来場者を迎えた。
日系社会への提言を盛り込んだ講演が好評を博したのは、既報(本紙十七日付)の通り。
いいスタートを切った同委員会は記念講演第二弾を「二世のたどった戦後五十年=日系人として生きた私の体験談=」と題して、二十八日午後二時から、前講演と同様、ホテル・バロン・ルー二階のコンベンション・ルームで開催する。
講師を務めるのは、現在コロニアの耳目を集めている文協改革の仕掛け人、渡部和夫氏(元州高等裁判所判事)、勲一等瑞宝、旭日章を受賞している植木茂彬氏(元鉱山労働大臣、元ペトロブラス総裁)、平野セイジ氏(サンパウロ大学文理学部長)という豪華な顔触れ。
法曹界、政界、学界で著名な二世たちが、ブラジル社会での数々の経験のなかで、日系人として感じたことや思い、日系社会に対する考え方などを語る趣向になっている。
同委員会は「日本移民百周年を控えた今、一世と二、三世のリーダーが理解を深め、一体となって今後の日系社会を担っていく必要性から、この講演会は非常に重要な役割を果たすのでは」と多くの来場を呼びかけている。
講演はポルトガル語で行われる(日本語の同時通訳有り)。参加費は無料で、講演後はカクテル・パーティーも用意されている。
詳しくは同委員会事務局(電話=11・3276・9450)まで。