二十一日を境に季節は冬入りも、白く照る太陽はまばゆい。そこで実用面に加え、ファッション性が高いサングラスが重宝される。子供までが着用する姿を見る。
思い出すのはキューブリックの映画『ロリータ』だ。冒頭の場面。主人公の少女は黒いサングラスを付けて登場する。そのアンバランスさ。児童愛ともいわれる種の性的趣味を象徴していた。
このところ伯字紙が世界文学集の刊行を始めている。『フォーリャ』、『オ・グロボ』とも第一巻は『ロリータ』。二巻はそれぞれ『薔薇の名前』、『百年の孤独』と続き、足並みがそろうのはこの一冊だけ。しかしなぜ『ロリータ』か。
性に寛容なブラジル人気質の現れとみれば、二十二日サンパウロで行われたゲイ・パレードもそうだ。市長自ら発奮して参加。行列の終着点は―州教育庁の前だった。(大)
03/06/24