6月17日(火)
リオ市南部エメイエル通りで十三日午前、ルーベンス・S・シウヴァ容疑者(一九)がバス内で女性のバッグをひったくり、逮捕された。同容疑者は映画「シダーデ・デ・デウス(神の街)」でネギーニョ役を演じた俳優。「何日も食べてない。食べ物を買う金が欲しかった」と動機を説明。同映画はリオの犯罪組織を描いた作品。「あれだけヒットして外国でも上映されたのに、出演料は一レアルも支払われなかった」と同容疑者。犯罪歴はなく、「俺を見捨てないでくれ」と映画監督に訴えた。盗んだバッグには現金二十五レアルと携帯電話が入っていた。
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軍警は五月、サンパウロ州で百一人の容疑者を殺した。これは一日平均三人殺している計算で、過去四年間で最高の数字。当局が十三日金曜日に発表した。警察聴聞局では「異常な数字」と衝撃を受けている。「だれが、だれを、どういう状況で殺しているのか」詳細を調べる必要があるとしている。軍警が正規の活動外で、殺したり殺されたりしているという報告もある。
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車が盗まれたとき、「助けて」と叫ぶ装置が開発された。エンジンを始動した途端に「注意。この車は盗まれた。衛星が追跡している。0800…に電話を」などと、盗難を知らせる。サンパウロ市内で、この機械を搭載している車が多くなっている。大衆車、十年以上たった車に取り付ける人が多い。値段は約七百レアル。ほかに調整料が毎月二十八レアル必要だ。
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十六日午前十時ごろの情報では、サンパウロ市地下鉄(メトロ)の従業員約八千人がきょう十七日、スト入りする可能性があるという。従業員らはベア調整一八・一三%を要求している。