■企画
6月12日(木)
今月十八日に「移民の日」を迎えるにあたり、全伯の日系団体で慰霊祭や敬老会など記念事業が開催される。また、今回、特別なイベントを行なわない団体も、数年先の団体創立記念などに向け、準備を着ちゃくと進めている。現在、連邦議会では「移民の日を国の祝日にしよう」という運動もあり、日本移民の日が様ざまな地域で注目を浴びている。
今年、移民の日にちなんで記念事業を行なう、サンパウロ市以外の主な日系団体はサンパウロ州汎ソロカバナ日伯連合文協、ノロエステ連合日伯文協ほか、マット・グロッソ・ド・スル州カンポグランデ日伯文体協、パラナー州パラナー文化運動連盟など。
今回は記念式典を予定していないが、汎アマゾニア日伯協会(パラー州)は、来年度にアマゾン日本人移民七十五周年記念行事を計画中。また、南日伯援護協会は二〇〇六年、南伯移住五十周年に向け、イベント準備を進めているという。
現在、連邦国会で日系のヒデカズ・タカヤマ議員が六月十八日の移民の日を国民の祝日にする運動に意欲を見せている。同運動はまだ懸案中だが、近いうちに議員投票に持ち込むという。タカヤマ議員のほか、パウロ・コバヤシ、リンコウン・ポルテーラ、パウロ・ラッテスら諸議員も運動に賛同している。
すでにサンパウロ州では一九八〇年、サンパウロ市も八七年に六月十八日を公式に日本移民の日と制定。パラナー州ではクリチーバ市が九三年、市法に基づき六月十二日から十八日を日本移民週間に定めた。その他、マット・グロッソ・ド・スル州は九九年、州法、市法の両面で移民の日を制定、リオデジャネイロ州とミナス・ジェライス州は公式ではないものの、日本移民の日が広く認識されている。