6月11日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙一日】テロ対策に関して国連が策定し、各国に義務付けた十二の協定のうち、三つがブラジルでは発効していない。三つの中には、テロ資金についての協定がある。
国連総会で採択された、九九年十二月のテロ資金廃絶国際協定、八八年三月の航海の安全性に対する違法行為廃止協定と大陸棚での違法行為廃止議定書は、下院議会でまだ検討中となっている。他の九つの協定は批准され、近々法律となって施行される予定。
資金洗浄監視・禁止専門家であるセンナ国連反テロ委員は、同協定の発効の遅れは国連安保理がブラジルを「不快な」状況にあるとみなすことになりうるとみる。特にテロ資金が問題だという。
ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ国境地帯には、テロ集団に資金が提供されていると米国が非難する法の及ばない地域があると同委員は述べた。