サンパウロ市OCAで開催されていた中国兵馬傭展が、入場者七十三万人(うち十七万人は公立校生徒)という空前の大記録を残して、この日曜日に閉幕した。最終日には三時間待ちの列ができるほどの大人気だったそう。唯一、観客動員数で劣るのは、〇〇年に開催されたブラジル発見五百周年展覧会だけだとか。
振り返れば、本格的な日本の芸術作品を紹介する展覧会は、七〇年代後半にMASPで行われた浮世絵展などを最後に、久しく絶えている。しかも、それは民間宗教団体が主催したものだった。
移民百周年に向けて、様々な企画が語られているが、国宝レベルの芸術展というアイデアも、すでに口上に登っているようだ。両国の歴史や文化背景の理解を促進するためにも、ぜひ実現してほしい。 (深)
03/06/11