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プラグやプロポリス=よく売れる製品工場視察=会議所の一行、モジへ

6月10日(火)

 ブラジル日本商工会議所相互啓発委員会(野崎良夫委員長)は六日、「工場見学会」を催した。およそ六十人が参加し、当初商工会議所が用意したバスが満杯になり、コンビ車を用意するほどの盛況ぶりだった。参加者は、午前中にNGK/NKT(ブラジル特殊陶業有限会社,伊藤一廣社長)、午後からMNプロポリス(松田典仁社長)の各工場を見学した。 
 午前八時半にバスで出発した一行は、モジ・ダス・クルーゼス市にあるNGKコクエーラ工場に到着。到着後、伊藤社長は、「モジ市は、果物や野菜が美味しくて安いです。これは、モジ市在住、二万人の日系人のおかげです。弊社は、本工場で製造したスパークプラグを、主としてGMやVW、FIAT、Fordなどの自動車メーカーに卸しています。本日は、自然の中の工場を楽しんでください」と、あいさつした。その後、秋吉功常務が工場の概要を説明。概要説明の後、一行はグループごとに工場見学、十二時半ごろから昼食をとった。
 工場は、モジ市中央部に位置する本社工場(五九年操業開始)の業務拡大のため、七九年に現在地に建設した。同社のスパークプラグは、国内でも八〇%以上のシェアを獲得。その他、同工場ではハイテンションケーブル、センサー、モザイクタイル、工業用セラミックを製造する。従業員は千百人前後で、そのうち日系人が一五%、日本人が二%を占める。
 バスで移動後、午後三時前に、MNプロポリス社の工場に到着。同社は八二年に操業、現在はアガリクス、プロポリス、蜂蜜などを開発、製造販売する。食品製造の他に、食品分析も行っている。
 同社到着後、松田社長は商品説明をかねてあいさつ「現在は、日本を中心に、ヨーロッパ、中国、韓国にも輸出している。おかげさまで、仕事は十分過ぎるほどあって大変忙しい。本日は、プロポリスがどんなところで作られているか、よくご覧になってください」と、語った。
 同会に参加した広瀬純子さんは日系二世、「NGKの工場で女性が七〇%、日系人が一五%活躍している事を知り、日系人として女性として大変誇りに思う。私は、ホテル業に関係しているが、両社の品質管理にかける姿勢が、今後の仕事にも大変参考になった」と、大いに刺激を受けたようだった。