王様ペレーの退位とともに滅亡の危機に瀕していた「サントス王国」が今、再び勢力を盛り返しつつある。
南米の全クラブが垂涎するリベルタドーレス杯で、サントスは決勝進出に向け大きく前進した。
奇妙な一致が、王国復興の前兆なのか。
ペレーを擁し最後の優勝を勝ち取った一九六三年の同杯で、サントスは決勝でボカ・ジュニオールス(アルゼンチン)と対戦。さらに欧州代表のACミラン(イタリア)を破り世界一に輝いた。
七月に予定される決勝戦にはボカが進出する可能性が高いことに加え、すでに欧州代表はミランに決まっている。偶然ながらミランの主将は四十年前の一戦で、ペレーの前に涙を飲んだマルディーニの愛息だ。
長く空位が続いた王位を継承するのはジエゴかロビーニョか。 (記)
03/06/07