6月6日(金)
【アゴーラ五日付】サンパウロ市バスの路線がまた変更された。一般市民にはまだ知らされていない。
五月十七日、サンパウロ市のバス、ロタソンの五百二十六路線が廃止または変更となった。それから二十日もたっていないのに、また変えられた。しかも市民に広報されていない。
例えば576-M『ジャルジン・ウビラジャーラ-クリニカス病院』のバスは五月の変更でクリニカス病院を通らなくなった。便名もクリニカス病院の所が『ピニェイロス』に変えられた。二日からまた同病院前を通過、停車するようになっている。便名も元に戻った。ジョゼ医師(三二)は「市は何をしているのか。同バスは病院へ行く唯一の交通手段だ」と怒りをあらわにしている。
576-M便の場合、クリニカス病院へ行くか行かないは、サンパウロ市当局以外は「神のみぞ知る」状態となっている。五日現在、サンパウロ市の利用客はだれも変更の事実を知らない。サンパウロ市交通公社(SPTran)社長は四日、「少なくとも二十路線でトラブルがあった」と認めただけで、変更のあった路線数については触れなかった。