6月6日(金)
ミナス・ジェライス州南部マンチケイラ山脈に、小さな町・モンテ・ヴェルデがある。
一九三八年、バルト三国の一国ラトビアの移民夫妻がその地を開拓し、大牧場を建設した。夫妻の家を訪れた友人たちは、故郷を思い出す風景に心打たれ、次々と同地の開拓を進めた。
この町の名の由来は、同夫妻の苗字「グリンベルグ」のポルトガル語訳であり、「緑の山」を意味する。同地は二十世紀半ばまでカンポス・ド・ジャグアリーと呼ばれていた。
モンテ・ヴェルデの冬は寒く、気温が氷点下十二度まで下がることもある。ヨーロッパ風の建築物に囲まれた同地へ、寒さを満喫するために各地から観光客が訪れる。
モンテ・ヴェルデ空港には展望台があり、町や山を一目で見渡せる。同地の旅は初めてという人にお勧め。町の主要道路であるモンテ・ヴェルデ通りには、土産品を売る商店が並ぶ。また馬に乗って付近の観光地巡りもできる。
モンテ・ヴェルデの山々は家族連れでも行ける場所が多いが、同地で最も高いピッコ・ド・セラード(標高2080メートル)への道は少々険しく、どちらかというとトレッカー向き。ほかにもペドラ・パルチーダ、ペドラ・レドンダ、シャペウ・ド・ビスポ、プラトーなども見逃せない。