6月4日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙三日付】サンパウロ州公安局は、サンパウロ市の軍警二万一千人を同市の交通違反の罰金で維持したい考えだ。アブレウ・フィーリョ公安局長官が二日、七月から実施したい旨、発表した。
サンパウロ市交通警備管理局(CPTran)が二〇〇二年三月に消滅してから、同軍警の維持に罰金を充てる権限がなくなっている。軍警は当時、二千八百人の隊員を交通違反の取り締まりに充てていた。
サンパウロ州とサンパウロ市は先週協定を結び、軍警に罰金をかける権限を再度付与した。この罰金から軍警への維持費が支払われる。交通違反一件につき三十八・一四レアルがサンパウロ市から支払われる。州によれば月六万件の違反があり、月に最高二百三十万レアル軍警に支払われる計算だ。
サンパウロ州とサンパウロ市は〃罰金会社〃を設立することにならないように、広く市民から意見を聴取する。実際に違反した運転手にだけ罰金をかける。州と市の協定は四十五日後に施行される。サンパウロ市交通技術公社の茶色制服組だけが罰金を科すことができる。
公安局には、軍警内に罰金を科す専門機関を新設する計画はない。この計画を策定するために交通違反件数は考慮されていないと説明された。
サンパウロ市交通局員によれば、取り締まりに軍警を何人充てるか、まだ決まっていない。州公安局のアブレウ・フィーリョ長官は、できるだけ早く実施したいと述べた。州は市とは別に独自に計画を進めたい意向だ。軍警の第一目的は犯罪と戦い続けることだとも強調した。