11月29日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙20日】リオデジャネイロ市中心部は昔、アフリカから来た黒人奴隷たちの墓地だった―。同市ガンボア区で18日、光ファイバーを設置するためにペドロ・エルネスト通りの歩道を掘り起こしていた従業員二人が、人間のものと思われる骨を発見した。
同地域は18世紀末期から19世紀初めまで、アフリカから来たばかりの奴隷たちの墓場だった。奴隷市場や港で息絶えた奴隷を、浅い穴に埋めていた。そこには約5000体に及ぶ奴隷の遺体が眠っているという。従業員たちは、事前にそのことを知らされていたので驚かなかった。
この場所で初めて白骨が見つかったのは1996年。事業家のメルセージ・ギマランエスさん(44)宅の庭の工事中に、土の中から出てきたのだ。
2001年、リオ市は11月20日の全国黒人デーに同地域の発掘作業を開始すると発表。だが、すでに2年の月日が流れている現在、作業工事が始まる様子は一向にない。