ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 電動鋸の音を捕らえろ=携帯電話で不法伐採防止

電動鋸の音を捕らえろ=携帯電話で不法伐採防止

 パラー州アウト・リオ・グアマーの先住民達が、保護区内の森林の不法伐採を防ぐため、太陽光電池に繋いだ携帯電話を樹木に設置する事にしたと24日付フォーリャ紙が報じた。
 米国の非政府団体(NGO)「レインフォレスト・コネクション」が開発したシステムはスマトラなどで成功を収めており、2015年からテンベー族が住む2800平方キロの居住区でも使われる予定だ。
 太陽光電池に繋いだ携帯電話は特殊なプログラムで常時電源が入った状態に保たれ、大きな音やトラクター、電動鋸などの振動を捕らえると、信号を発する。この信号は同地域に設置されたアンテナがキャッチ。不審な動きがあった時は管理を担当する先住民の携帯電話に連絡が入り、信号を送った携帯電話の場所を確認でき次第、当局に連絡するなり自分達で出動するなりするという。
 同NGOはシステム設置に先駆け、茂みの中で太陽光電池を充分に機能させる方法を見つけ、機材をカバーする物や場所がない所にも設置するという二つの課題に取り組む事になる。