5月30日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】「バイア州の心臓」とも呼ばれるシャパーダ・ジアマンチーナは、あだ名通り同州の中央にある。世界中のトレッカーがその壮大な風景にひかれて集まる同地の名称は、「ダイアモンドの大地」を意味する。
ブラジル植民地時代からダイアモンド採掘が盛んで、つい最近まで続いていた。現在、採掘は禁じられ、エコ観光愛好者のお気に入りの場所となった。
シャパーダの数少ない住民の一人、ウィルソンさん(五四)によると、ヴァーレ(谷)・ド・パチー付近には過去、約二千人も住んでいた。一九八五年に国立公園に指定されて以来、十七家族だけが公園内に残ったという。
公園内には、水が地面に落ちる前に霧になってしまう高さ三百四十メートルのフマッサ(煙)滝や、モーロ・ド・ランピーニャなど数多くの名所がある。ポッソ・エンカンタードという洞穴には、深さ六十一メートルの湖がある。
シャパーダ近郊にあったレンソイスは、植民地時代の面影を残す建築物が並ぶ。同公園付近で最もインフラが整っている市だ。同市から約十二キロのモーロ・ド・パイ・イナッシオは、シャパーダを見渡せる自然の展望台である。