5月28日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十七日】財務省国庫局が二十六日、二〇〇二年会計年度で財政責任法(LRF)に定めた州財政の債務率が超過した州が八州に達したと発表した。
上院が〇一年十二月に制定した財政責任法には、債務上限を純収入の二倍までとしている。全州は年度会計の決算表を次の年の一月三十日に締め切ることを義務付けている。
債務の多すぎる州は経費の節約努力を義務付けされ、怠ると責任者は解任され三年の禁固に科される。刑執行前に、州会計院が監査して州議会に報告する。州債務は、残高に対し総合物価指数(IGP)六%で修正される。〇二年度IGPは、ドル高の影響で高率であった。
債務超過となった八州は、最高が南マット・グロッソ州で債務が歳入の三・〇九倍だ。続いてゴイアス州の二・八五倍、南大河州が二・八倍、ミナス・ジェライス州が二・六三倍、リオデジャネイロ州が二・三五倍、マラニョン州が二・三一倍、アラゴアス州が二・二八倍、サンパウロ州が二・二三倍だ。
全国平均で見ると債務総額は純歳入の一・九五倍で、超過分はIGPによる修正分とみられる。上院は債務が超過した州は二〇一七年までに、漸時債務を削減するよう義務付けた。
サンパウロ州の場合、歳入を十億レアル増やさねばならないので困難な金額とされる。連邦政府は、為替変動も含めて債務上限の引き上げを検討して欲しいと、グアルジャ財務長官が述べた。