5月28日(水)
サンタ・クルース病院を経営する同病院審議委員会(横田パウロ理事長)はこのほど、国家社会福祉審議会から福祉団体登録の更新を認められなかった。
十六日付けの官報で明らかになったもので、同病院は社会保障費(INSS)の団体負担分を免除される資格を喪失。支払いに向け今後、全従業員の給与の二十%を蓄える必要に迫られることになる。同病院は現在、約八百人の従業員を抱えている。十六日に公表された通知で、同病院の横田理事長は「法的に定められた期限内に、今回の決定に対して訴訟を起こす」と話している。
ニッケイ新聞の取材に対し、横田理事長は行政不服申し立てを行うことを表明。「通知を受けた日を含めて十日間の期限を有する。しかし、未だにその通知を受けていない」とコメントした上で、横田理事長はこの問題について穏健な解決策を模索する、との意向を示した。
また、今回下された決定が直ちに同病院の経営に対し影響を与えることはないとしている。「今日、(資格の)認証は毎年更新される。このやり方を改めないと、多くの病院が問題を抱えることになる」と横田理事長は指摘する。