コラム　オーリャ！

　リベルダーデの土産物屋には、モルフォ蝶の銀青羽をあしらった美しいパネルがならんでいる。一枚五十～百レアルが売れ筋とか。大きなパネルでは一千レアル以上も。
　高価な理由はモルフォ蝶の値段だ。蝶類飼育には国立環境院（ＩＢＡＭＡ）の許可が必要なので業者が少なく、安いので一匹二十センターボ、高いので二レアルほどで工場に卸される。それを何十、何百匹も使ったパネルは当然高価になる。
　二十三日付エスタード紙によれば、三十年蝶飼育をするサンタカタリーナ州在住のジョゼ・フランシスコさんの月収は多い時で四千レアル、繁殖のにぶい冬だと千レアルに減るそう。大半は蝶コレクターか、土産物製造業者が買っていく。
　飼育業者にとって最も不安なのは法律が厳しくなること。どの商売も、なかなか一筋縄ではない。（深）

03/05/28