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前政権の高官残すルーラ政権=継続と空席で3割=財務省、外務省は半数超える

5月27日(火)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】ルーラ政権内で政策決定に責任を持つ千七百八十一の役職のうち三割がカルドーゾ政権時代からの担当者に占められるか、空いたままになっている。いわゆる「高官」の約二二%が罷免も承認もされずに残り、約八%に当たる百四十九の役職が空席のままだ。
 前政権の高官が最も集中しているのは財務省。二百五十四の重要役職のうち、百五十九を前政権のスタッフが占め、三十三%に当たる八十三人しか交代していない。しかも交代したメンバーには前政権時代に他の役職についていた者も数えられている。
 外務省も百二の役職のうち六十五を、保健省も六十一のうち二十を前政権時代のスタッフが占める。運輸省はここ三週間で交代した割合が二五%から四八%に上昇した。アダウト運輸相は戦略的ポストに前政権の高官は一人も就いていないと話す。前政権の高官の多数は技術職に就き、さらに六人が交代する予定だという。交代が多いのは大統領府官房、総務局、女性政策特別局、文化省。
 運輸省の場合、前政権時代、汚職による辞任が同省で最も多く、「むしばまれた省」とみなされたために任命が慎重に行われている。財務省は前任者の多数が残ると予想されている。
 ルーラ政権の任命ペースは、六カ月かかったブッシュ政権よりは遅くない。しかし、新しい高官が未定であることは、公共投資額の少なさと、例えば〇四年の公共投資を左右するマクロ経済政策の決定の遅れで一部説明できる。五月十日までで、ルーラ政権は〇三年度の公共投資向け予算の〇・七五%しか執行していない。
 空いた役職を埋め合わせる作業は、「別に急いでいない。三十日、六十日、九十日遅れることもありうる」とバルボーザ官房行政局長は述べた。