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PPも与党へ合流=万年与党の伝統堅持

5月17日(土)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十六日】軍政時代の流れをくむARENA党の落とし子といわれるPPのペドロ・コレイア党首が十五日、ルーラ大統領の政権に合流すると公式に発表した。マルフ前党首の後を継いだ同党首は、与党への積極的合流を党方針として打ち出していた。
 先の大統領選挙ではPT支持を表明しており、今回は党方針もPT支持を公的な顔にしたいと、同党首は述べた。PPは現在、下議四十五人を擁しており、三十六人は政府支援に合意している。上院にはPPの議員はいない。
 この援軍により連立与党は、下院に三百七十人、上院に五十三人の勢力を得る。たとえPT党内から四十人の造反議員が出ても、連邦令修正案の可決に必要な三百八票は確保できる。PP党首は、話題の多いPRONAへも与党合流を呼びかけると述べた。
 PP内には連邦警察や農業関係、鉱山関係の専門家が多く、正式に連立参加を表明したことで政府の役職を要求する。省庁級には、交代の可能性がないので多くを望まない。年末の閣僚勤務評定では更迭の予想があり、PPには閣僚級人材が多いので入閣が期待できる。
 同党首は「PPにとって似合わないのは三つ。夜のサングラスと白靴、そして野党だ」と宣言。PPは代々与党の一員であり、野党の水はPPには合わないと述べた。ただリカルド・バーロス下議が反対して、離党を表明した。