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カシーアス・ド・スル~南大河州~=イタリア移民の町 

5月16日(金)

 昔、カンポ・ドス・ブグレスと呼ばれていたこの地域は、インジオが居住していた。イタリア系移住者が同地に渡来したのは一八七六年。一八九〇年に、カシーアス・ド・スル市となったこの地は、ヨーロッパと気候が似ており、斜面が多い。
 移住者たちは、麦やトウモロコシを中心に栽培していたが、後、ブドウの栽培に力を入れ、一九三一年にブラジル南部伝統の「フェスタ・ダ・ウーヴァ(ブドウ祭り)」が初めて行われた。この祭りは今でも冬場に開催されている。
 マリオ・ベルナルジーノ・ラーモス公園には、原生林の緑地が残され、ブドウ祭りパビリオンもある。昔のカシーアス・ド・スルの建築がしのべるレプリカも設置されている。
 シンクエンテナーリオ公園には、アラウカーリアの木がたくさん生えた原生林がある。その広さ二・五ヘクタールに及ぶ。
 イタリア系移住者の記念碑は、高さ四・五メートルの銅像。記念碑の近くにブドウとワインの博物館もある。