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南米最大の図書市=小林セルジオ氏が本の友賞=リオ国際図書ビエンナーレ

5月16日(金)

 十五日にリオデジャネイロで開幕した第十一回国際図書ビエンナーレで、元サンパウロ州印刷局代表でジャーナリストの小林セルジオ氏が「本の友」賞を受賞することが決まった。
 八年間にわたって、州全体の印刷文化の底上げに貢献したことが評価された。地方の図書関連のイベントを再編したほか、大学図書の出版も積極的に後押しするなど、手腕が光った。ブラジル書籍評議会を主催する「ジャブチ賞」選考委員会が選出。セルジオ氏は小林パウロ連邦下議の実弟に当たる。
 表彰は十八日、第四十五回ジャブチ賞の発表と合わせて行われる。同賞の対象は「科学」や「報道」から、「本の表紙」まで計十六部門に及び、その年最も優れた作品が選ばれる。
 今年、ブラジル書籍評議会には合わせて二千十六作の応募があった。なかにマサキ・ウジハラさんの『Um medico brasileiro no front』など日系作家の五作品が含まれたが、いずれも最終選考までは残らなかった。
 図書市としては南米最大の規模を誇るビエンナーレには、最終日に当たる二十五日まで、およそ五十万人の入場が見込まれている。約九百の出版業者が販促活動を行う。
 バーハ・ダ・チジュウカ区、サウヴァドール・アレンジ六五五五番。入場料は一般八レアル。