5月15日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十四日】PMDB党首のテメル下議は十三日、上院議長公邸でルーラ大統領やPMDB議員と昼食をとり、連立与党の一員として参加することで大筋合意した。PMDBは党大会では前政権を支持しながら党員多数がPT支援へなびいたが、同党首はくら替えに踏み切れなかった。
PMDB党内は大勢がPTとの連立に傾いており、党首は多数派の意見を受け入れた。これで下院の連立与党議員数は二百五十六人から三百二十六人になり、年金改革案の可決に必要な三百六票は造反が出ないかぎり確保したことになる。
国会内は強力与党の誕生により与党編入を希望する議員が増え、さらに膨れ上がるものと予想される。来年の地方選挙での地盤強化のために、五十人以上の下議が党籍変更で活発に動くようだ。しかしPMDB議員の中には、PTとの連立を地元選挙民に対する裏切りとみる向きもある。
連立祝賀を兼ねた昼食会にPMDBの異端児ジェデル・V・リーマ下議も出席、「改革はPMDBのおはこであり賛成だ。PTにとって改革は古参同志の粛清。PTとの連立は、変節であり反対」と発言した。
大統領は「改革に反対のPT過激派アラウジョ下議と交換しよう」と冗談をいった。同下議は「大統領は政治家として優秀だが、算数は失格だ。交換するなら、アラウジョ下議だけでなくエロイザ上議など四人と交換して欲しい」と返答した。