5月10日(土)
ボヘミアンが集まる所として知られるサンパウロ市ベシーガ区トレーゼ・デ・マイオ街を『二十四時間街』にしようという案が出ている。サンパウロ市、文化団体、商店、住民、教会が賛否両論に分かれてかんかんがくがくの議論を戦わしている。賛成派は『カフェー・ド・ベシーガ』の店主など飲み屋が多い。鶏肉屋は朝早くから鶏肉を買いに来る人はいないと反対。教会はバザーの売り上げが落ちるとの議論を展開している。
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大サンパウロ市圏マウアー市で七日、レンタルビデオ店主が、テープ四本の返却を遅らせた客二人を撃ち、逃走する事件があった。客は兄弟で、弟(二一)が病院で死亡。十五日間にわたる返却の遅れにいらだった店主は六日、兄弟の家へ電話し、母親をののしった。兄弟は怒って同店へ行き、店主と口論となった。翌七日、兄弟は店に戻ってけんかを仕掛けたが、逆に撃たれてしまった。兄弟の借金はわずか二十一レアルだった。
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第九回サンパウロ国際マラソンが十一日に開催される。八千人に上る選手らは午前八時十五分にイビラプエラ公園前でスタートを切り、競馬場前、ヴィラ・ローボス公園周囲、USP内を通過してイビラプエラ公園でゴールする。マラソンコースに当たる通りは選手通過予定時刻の一時間前から最長午後六時まで通行禁止となる。
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サンパウロ市で八日午前四時、同市の今年の最低気温九・七度を記録した。気象観測所によれば、乾いた寒気団が六日からサンパウロ州に停滞しており、寒さは十一日まで続く。同日、カンポス・ド・ジョルドン市では二・一度を記録、霜が降りた。