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風格ある七宝=岩井さん、個展と講演

5月10日(土)

 金属が持つ重量感や冷たさに、透明感を持った花や蝶が鮮やかに描かれる。七宝焼きは、日本伝統工芸の中でも、あまり知られていない技法。銅(時には金や銀)器の上にガラス質の粉を塗り、高温の炉で焼き表現される。
 岩井和子さんは、サンパウロ大学日本文化研究所後援で、「七宝―ガラスと金属の融合―」と題した個展を開く。個展は今月二十五日から六月十日まで、同大学日本文化会館で行われる。平日は午前十時半から午後五時まで、土曜日は午前九時から午後二時まで。「クアレズメイラ」「アマゾン」など岩井さんの作品は、工芸作品を超えた芸術作品の風格を持つ。
 岩井さんは、同個展に先だって、「七宝焼きの歴史及び現状」と題した講演会を開く。二十四日の午後三時開場、午後四時開始で七宝焼きの歴史を過去から現在、そして将来までを映像を使って解説。講演後には、無料のカクテルパーティーもある。
 また、期間中の二十九日と六月三日(共に一時半開始)に、同会館でワークショップを行う。岩井さんが参加者(各回十五名)に、七宝焼きの小品作製を指導。申し込みは、開催日当日に会場で受けつける。先着三十名まで。材料費として十五レアル必要。講演・個展に関しての問い合わせは岩井さん(電話4702・7390)まで。