5月10日(土)
♪屋根より高い鯉のぼり――。弓場農場ではもう何十年も、毎年四月末から五月十日頃まで鯉のぼりを上げている(写真)。「古すぎて色が褪せちゃって、来年ぐらいには色を塗りなおさなきゃねとか言ってるぐらいです」とは同農場の小原明子さん。
「弓場で子どもが生まれるたびに、日本のおじいちゃんやおばあちゃんが送ってくれるから、棹四本分ぐらいあるんだけど、全部上げるの大変だから。いつも二本分ぐらいです」
一方、八日からサンパウロ市の高野書店の前に五メートルの鯉のぼりがなびいている。「ふだん、みなさんにお世話になっているので、ちょっとぐらい日本文化をアピールというか、雰囲気を味わってもらおうと思って」とは店主の言葉。日本の「子どもの日」五日は過ぎてしまったが、ブラジルだから〃時差〃? 来週いっぱい上げているそう。
ちまたは十一日の「母の日」一色だが、まだまだあちこちに日本風情が残っている。(深)