5月9日(金)
【エポカ紙二五四号】レシフェ市から五十九キロ離れたラゴーア・ド・カーロ市の村に到着すると、タマリネイラの木陰で十数人の女性職人が純毛の糸でじゅうたんを編む、絵のような場面に遭遇する。
じゅうたんはペルナンブーコ州にある、昔ながらの民芸品市場に向かうのではない。イタマラチ宮殿内の贅を尽くした部屋、アラブの王子の宮殿、NY州知事の屋敷、エリザベスI世の豪邸を飾るのだ。『カーザ・カイアーダ』のじゅうたんは米州地域で最も優れたものの一つとみなされている。
ブラジルの動植物から幾何学模様まで、種類の多さと、厳選された二百人の女性熟練職人、クロスステッチの一種で国際特許を取得した専用ステッチが品質の高さを保証する。大きなものは六人がかりで編むこともあるという。