5月8日(木)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙七日】サンパウロ市のアウベルト・アインシュタイン病院は六日、ラテン・アメリカでは初めてのひざ関節の軟骨移植に成功したと発表した。ルシレ・カナザワさんはひざの痛みを訴えていたが、整形外科のコーヘン医師とそのグループにより本人の軟骨細胞の一部を取り出し、試験官で培養した後、軟骨が摩滅した部分に注入した。
試験官で培養した軟骨の細胞は、元の細胞と全く同様の軟質で重圧にも耐え自由自在に変形可能で大量培養に成功したという。患者は手術後、全く痛みを感じないといっている。
注入した新しい軟骨細胞は、六カ月間で完全に患部へ付着すると医師は述べた。同医師は、カンピーナス市で三人の同種患者から手術を依頼されている。カナザワさんはスチュワーデスを職業とするがひざに痛みを覚え、地上勤務に編入されていた。