5月7日(水)
【フォーリャ・オンライン六日】国際麻薬密売人のルイス・フェルナンド・ダ・コスタ受刑者こと〃フェルナンジーニョ・ベイラ=マール〃が五日、アラゴーアス州マセイオー市の同州連邦警察本部から極秘に移送され、サンパウロ州プレジデンテ・ベルナルデス市(サンパウロ市から五八九キロ西)の最新防備刑務所『受刑者再適応センター(CRP)』に再度収監されたことが明らかになった。
ベイラ=マールを乗せた飛行機は六日午前零時五十五分、同市から二十キロほどのプレジデンテ・プルデンテ市空港に着陸した。空港からヘリコプターに乗り換え、CRPへ移送。ベイラ=マールがサンパウロ州の同刑務所に収監されるのはこれで二度目になる。
五日正午ごろ、ベイラ=マールはマセイオー市の連警本部留置場から出て、歯科クリニックへ行った。留置場に一度戻り、そこからヘリコプターで空港へ。連警のセスナ機でブラジリアへ向かった。同機は三十分ほどブラジリアで機体の検査を受けた後、午後十時五分にサンパウロ州地方都市に向かって離陸した。
マセイオー市の連警本部留置場は、ベイラ=マールを三十九日間収監した。リオデジャネイロ州の犯罪組織コマンド・ヴェルメーリョ(CV)の首領格とされるベイラ=マールは、二月末に起きた同州の放火・爆発騒動の後、バングー複合刑務所一号棟からサンパウロ州プレジデンテ・ベルナルデス市のCRPに移送された。騒動は同組織によるものとみられたからだ。
約一カ月間にわたってサンパウロ州に収監された後、アラゴーアス州に移送された。連警本部留置場での収監期間は四十日間だったので、ピアウイー州の刑務所を連邦刑務所に改造し、そこにベイラ=マールを移す予定だったが、実行に至らなかった。同留置場でのベイラ=マール収監期間中、国庫は最低賃金の千六百六十六倍分に相当する四十万レアルを支出した。
プレジデンテ・ベルナルデス市のCRPは二〇〇二年四月に創設され、ブラジルで最も防衛設備が優れている刑務所の一つ。携帯電話電波妨害機や金属探知機などが装備されている。サンパウロ州の犯罪組織PCC(首都第一コマンド)の凶悪犯が多く収監されている。受刑者は独房に入れられる。