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女子大生を狙撃=リオ市=麻薬密売人の報復説も

5月7日(水)

 【フォーリャ紙六日】リオ市北部リオ・コンプリード地区のエスタシオ・デ・サ大学構内で五日九時ごろ、十九歳の女子大生が顔を狙撃された。医師によると被害者は危篤状態で、命が助かっても手足に麻痺が残るという。
 被害者は看護学科の一年生で、休み時間に軽食堂でサンドイッチを買っていた時に狙撃された。銃弾は左あごを貫通し、脊椎の第三椎骨を傷つけ、骨髄で止まった。被害者は大学の前の病院に運ばれた後、ボタフォーゴにある病院に移送され、五日時点で人工呼吸器の助けを借りて呼吸し、鎮痛剤で安静を保っている。
 銃弾は大学の背後にあるファヴェーラ、トゥラーノの丘から発射され、発射音が数回聞こえた直後、被害者が倒れたと学生らは話している。事件の通報を受けて、警察は大学構内の閉鎖を決断。多くの学生が外に逃げようとして、構内はパニックに陥った。
 警察の捜査によると、軍警が二日、トゥラーノの丘を取り締まった後、麻薬密売人一人が死に、二人が行方不明になった。密売グループはリオ・コンプリード地区にあるすべての店に五日に営業しないよう命じた。大学の授業が中止されなかったので、報復として密売人らが大学生を狙撃したという。軍警の指揮官はカトゥンビ地区ミネイラの丘の密売人らが密売人の死と行方不明に関わっているとコメントした。
 事件後、公安局はトゥラーノの丘の無期限占拠を命令した。