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黒人割り当て導入か=サンパウロ州議会=公立大学で検討

5月7日(水)

 【ジアーリオ・デ・サンパウロ紙十四日】公立大学の定員に黒人を割り当てる制度がサンパウロ州で採用されるチャンスが広がりつつある。
 黒人への割り当てを二〇%、三〇%、三五%とする三つの法案がすでに州議会に提出されている。ただ一つの州憲法修正案があらゆる割り当ての禁止を求めている。
 学生数三万八千九百三十人、全国最大の公立大学、サンパウロ総合大学(USP)の学生の人種構成は白人七九・五四%、黄色人種九・八四%、パルド(黒人やインディオと他の人種との混血者)八・三四%、黒人一・三%、インジオ〇・四八%。十五歳から二十五歳の潜在的大学進学可能者のうち、白人が一八・五%、黒人とパルドが四〇・七%であることを考慮すると、両者の大学進学率の差は明瞭だ。
 割り当てを批判する人々は、一つの人種を優遇する割り当て制度はさらに偏見に満ちたものだと発言している。