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東西南北

5月6日(火)

 サンパウロ州リメイラ市で二日、精神病患者の男(二五)が、両親を刺し殺し、弟二人を負傷させる事件があった。仲のいい一家で知られていた家で起きた事件は、近所の人々を驚愕(きょうがく)させた。男は「警察を呼んでくれ」と落ち着いた様子だった。警察が来た時、母親はまだ生きており、「息子は病気で自分が何をやったか分かっていない」とかばったという。
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 イラク戦争に駆り出されたブラジル人米軍兵士(二八)の話。「イラクで四カ月間、前線にいる大隊のための食糧などを箱詰めしていた。イラク側の爆撃のほとんどは夜間だったので、サイレンで起こされるのがつらかった。戦争が始まる前に、父から戦争体験を聞いて、うつ気味になっていた」。
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 リオデジャネイロ市で、死亡しているにもかかわらず選挙人登録簿上で生存し続け、年金、住居費などを受け取っている人が六百九十一人発見された。同市は月二十八万一千レアルの損失を被り、数年間で総額九百四十万レアルの損害となる。これらは善意の国民が払う血税から支払われてきた。報告を受けたベルゾイーニ社会保障相は、徹底調査すると発言している。
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 ダッタ・フォーリャ調査会社が最近実施した調査によると、「ブラジル人であることに誇りを感じる」と回答した人は八五%で、「ブラジルは住み良い」は六一%、「ブラジルは世界情勢にとって重要な国である」としたのは七二%に上り、ブラジル人の愛国心の強さがよく表れる結果となった。